デザイン

人はデザインをどれくらい見ているのか

dede-lab

人はデザインを「ほとんど見ていない」

まず大前提として知っておくべきことがあります。人は、デザインをじっくり見ません。
ポスター、Webページ、SNS画像を見たとき、人は…

 最初から最後まで読む

 小さな文字まで確認する

という行動を、ほとんどしません。
多くの場合は「パッと見て、瞬間的に判断して、次へ進む」これが現実の行動です。

この事実は、eye-tracking(アイ・トラッキング)
=「人の視線の動きを測定する研究方法」によって、数多く確認されています。

見られる時間の目安

ここでは「感覚」ではなく、調査データに基づく目安を示します。

デジタル広告の視線時間(大規模調査)

イギリスの Lumen Research は、16,000件以上のデジタル広告を対象に、eye-trackingを使った調査を行いました。

その結果、次のことが分かっています。

  • 約44%の広告は、ほぼ誰にも見られていない
  • 1秒以上視線が止まった広告は、全体の約9%
  • 2秒以上見られた広告は、わずか約4%

「1秒以上見られるデザイン自体が、かなり珍しい」

という現実があります。

「意味として理解される」最低ライン

別のeye-tracking研究では、次のような時間の目安が示されています。

  • 約0.7秒
    → 平均的な「視線が一瞬止まる時間」
  • 約1秒以上
    → 内容を「意味として理解し始める」可能性が出る時間
  • 2秒以上
    → 記憶や印象に残る可能性が高まる

ここで重要なのは、広告が画面に長く表示されていても、見られるとは限らないという点です。

ある研究では、広告が画面上に約14秒以上表示されて、ようやく1秒の注視が得られるという結果も報告されています。

バナーが「見えていても見られない」現象

Webの世界では、Banner Blindness(バナーブラインドネス)=「広告が目に入っても、無意識に無視される現象」が広く確認されています。

これは「人は自分に関係ない情報を、瞬時に切り捨てる」という脳の働きによるものです。

この数字が意味すること

ここまでの数字が示しているのは、次の現実です。

人は ほとんど読まない

見られても 1秒未満が普通

最初に伝わらなければ その先は存在しない

「全部説明すれば伝わる」という考えは、最初から成立していない
デザインは、何を一番に伝えるかを決め、それ以外を引き算することを心がける

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